掘り起こされた思い
とても気持ちが悪い
この懐かしくも新しいかのような
埃をかぶり、下の方で埋もれていたかのような
脱皮し、古い自分が身の回りに纏わり付いているかのような
とにかく気持ちが悪い
しかし感じる
遠くにいる私が
これからこの感触の悪い気持ちを昇華し
書き連ねてゆくものを欲している
この
まるで初めてのような感覚は忘れてはならないと
いずれまたこの気持ちが
他の誰かの知覚をくすぐる事を
この何もないところに積み上げてゆく必要性を私は確かに感じていて
それを止めようとすることで生まれるストレスすらも知覚している今だからこそ
書いて残しておかなくてはならないと強く感じている
思いの対象に感づかれてしまったとしても一向に構わない
この素直な気持ちに抗うこと無く
湧き出るままに
貴女への思いを綴ってゆくと誓ったこの日のことを
私はずっと忘れる事はないだろう
それもまた私の芸術であり
宿命であったのだ